今週の火曜日と金曜日に10年前に卒業した語学センターで現在日本語を勉強しているシンガポールの中学生と高校生を対象に講演会をやらせていただきました。

そこは、私が日本語の勉強を始めた場所であり、私の原点といっても過言ではありません。

当時何気なく取った日本語がこんなにも自分の人生を変えるとは、夢にも思いませんでした。そして、このささやかなご縁にも感謝しています。日本では色々な経験や発見をさせていただいて、それを自分の後輩達にも伝えるべく、講演会をやらせていただきました。もちろん、本の宣伝と販売もちゃっかりさせていただきました。

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講演会の内容は、「外国語を学んだことで開かれる新しい世界への扉」ということです。要は、外国語を学んだ先には何があるのか?新しい言葉が話せること以上にもっともっと深いところがあると思います。自分の日本での経験と重ねながら、中学生に対しては英語で、高校生には日本語でお話をしました。

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中でも、日本語学習者達に是非覚えていてもらいたかったのは、「絆」という単語とその意味でした。東日本大震災の年には「絆」が「今年の漢字」に選ばれたぐらい、「絆」が大切にされるようになりました。しかし、日本語を勉強されている皆さんにも、実は「自分と日本」との絆が知らぬ間に作り上げられているのだと思います。

私も日本とは深い絆があったからこそ、東日本大震災後に色々なボランティア活動に参加したと思います。高校生の皆さんにもきっと日本語を学んでいることによってそういう絆が少しずつできていると思います。近い将来には、この絆を働かせてどこかで活躍するでしょう。

講演会後の質疑応答の時間にも、日本での生活から日本の大学・日本社会までに関する色々な質問をされました。もちろん本を買ってくれた生徒も何人かいました。皆さんには少しでも刺激を与えられたことを願います。

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その後、高校生達の日本語の授業に潜らせていただきました。やはりシンガポールの教育は素晴らしいなと改めて思いました。日本語を始めてまだ5,6年目の生徒には、かなり難しいことを求められているのです。

例えば、「インタビュー」という課題では、実際シンガポールにある日本企業の人に取材して、それをまとめたレポートを書く課題です。外国語を勉強するにあたって実用的なことを学ばないと身に付かないし、人生には役に立たないということで、この課題では、直接日本人とお話ができるし、日本企業の実情も聞くことができて、なんて素晴らしいことだ。

また、「コースワーク」という課題では、自分が興味のあるテーマを2つ選んで、雑誌なりインターネットなりインタビューなりを通して資料を集めて、レポートを書くのです。しかも、内容もかなり難しいのが多くて、「不登校問題」「高齢化社会」といった社会問題から、「普天間基地の問題」といった政治問題、「国語と国字」といった言語類のテーマまで、生徒たちはみんなそういう難しい問題について一生懸命研究しているのです。もちろん、10年前に私もこのコースワークで苦しんだのです(笑)

こういう素晴らしい教育があったからこそ、シンガポール人はみんな優秀だなと思いました。いい意味でも、悪い意味でも、日常生活においてもなんでもかんでも分析したがるという癖がついています。たまにむかつくけどね(笑)

こんな優秀な後輩を見ると、自分も頑張らなきゃ!と思いました。本当に、頑張らなきゃ・・

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