今日、8月9日は何の日でしょうか?この質問を日本人に聞いたら答えるまでもなく、テレビをつけたら正解が一目瞭然。そうです、長崎への原子爆弾投下による悲劇を記念する日です。1945年に、原爆が投下され、何万人も尊いの命を失い、その余波は何十年後の今でも響いているという。

しかし、この質問をシンガポール人にぶつけると、戸惑いもなく違う答えが出てきます。

8月9日はシンガポールの建国記念日です。長崎への原爆投下から20年、シンガポールは独立したのです。振り返ってみると、その原爆投下によって第二次世界大戦が終戦になって、シンガポールは日本の植民地から解放され、再び建国に励むことができたのです。国によっては見方は違うけれども、シンガポール人の私から見れば、原爆投下という二度とあってはならない悲劇はもちろん、第二次世界大戦のとき日本軍が中国、韓国、それから東南アジアの諸国でやらかした虐待などなども、その過ちが繰り返されないように日本人にも知ってもらわなければなりません。

日本人はかつて植民地にしてしまったシンガポールのことをどれぐらい知っているのでしょうか?経済が急成長している。マーライオンがある。最上階にプールのあるホテルがある。ガムは禁止されている。ゴミ捨てたら罰金が課せられる。それ以上知っている方はいらっしゃるのでしょうか?

シンガポールは今日で47歳になりました。シンガポールの人口の平均年齢はおよそ41歳らしいです。というのは、シンガポールの人口の半分ぐらいは実はシンガポールより年上だということです。甚だ若い国です。2600年以上生きてきた日本とは比べ物になりません。

日本よりも2500年も若いシンガポールは、滋賀県の琵琶湖、兵庫県の淡路島、それから東京都の23区の面積しかないのです。地下鉄で国の端から端までは1時間半ぐらいしかかかりません。大学は3つしかなく、空港は1つしかありません。

そんなシンガポールで私が生まれ育ったのです。

日本で就職を見つけた私はこれから何年先は母国から離れてしまうのですが、これからのルートは違いつつも、ルーツは変わりはしません。

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