プロジェクトYUMEで回った小学校5軒のうち、1軒目から絵が集まりました。初めての収穫です。学校の訪問も感慨深かったです。子供たちって本当に純粋だなって思った。子供が大人に「成長」するかもしれないけど、そのうち、大事なことを忘れていってる気がする。大人が子供たちに見習うべきことがたくさんあると思いました。

学芸大附属大泉小学校の野村先生の積極的な快諾のおかげで、学校への訪問がゴールデンウィークの前から早くも決まってて、このプロジェクトのために授業が犠牲になってまで協力を頂いて本当に感謝しています。4年生の4クラス(90人以上)に協力いただいて、朝10時50分から企画が始まった。90人の小学生の中には所謂帰国子女もいたが、みんなそういうのを全く気にせずに混じってたのでとてもほほえましかった。大泉小学校は国際学校を目指してるって聞いたのですが、帰国子女と一般の日本の学生と壁なく交流できるのは目標に向けての第一歩だと信じています。壁なく交流さえできれば、お互い切磋琢磨できるし、自分の経験には得られなかったことを学べて、自分の経験でしか得られなかったことを周りに伝えられる。

最初は簡単なスピーチをさせていただきました。今回の大震災は日本のどこにあったかを聞いてみたのですが、最初自分の中には宮城県と岩手県という「正解」があったんだけど、子供たちから「茨城県」とか「福島県」とかを言われた時、なるほど確かに茨城県も福島県も被害が少なくなかったんだなと反省した。自分の中の「正解」は必ずしも常に正しいとは限らない。子供たちに学ぶべきことその一つ目だった。

映像を見せた後に、「何か感想あるかな?」と聞いたところ、案外手を挙げる人が少なくなかった。「宮城県とか岩手県とかは東京と違って地震と津波の被害がひどくて家もボロボロだったし・・・」とか「被害が大きかったけど桜がすごい奇麗だった」とか、小4とはいえ大人と同じぐらい感想が言えることにびっくりした。というより、昨日見た小学生たちの積極的な態度と素直な心が、今大学にいる学生たちの授業中の無関心さとのギャップが大きすぎて、不思議にも思ってしまった。感想を求められて、他人の目を気にせず自分の思ったことを言えるのはいつの間にか、今の日本の大学生には消えていた。子供たちに学ぶべきことその二つ目だ。

スピーチが終わって、教室に移動して絵を描く時間になった。指定された小学生4人が私を教室まで案内したのだが、その間、色々な質問を聞かれた。「好きな色は?好きな食べ物は?嫌いな食べ物は?」などなど。意外と単純な質問だったのに、私は情けないほど答えられなかった。いつの間にか、自分は何色が好きなのかさえも、わからなくなっていた。子供たちに学ぶべきことその三つ目だ。

3つの教室をまわって子供たちと交流した。手っ取り早く絵を描き始めた子もいれば、悩みに悩んで何を描けばいいのかわからない子もいた。まじめに、地図を見ながら東北地方の地図を描いた子もいれば、単純に自分の好きなアニメキャラクターや物を描いた子もいた。どっちがいいとかがなくて、自分の好きなものが描けるのはいいことだ。私はきっと何を描けばいいのかわからないグループになるのだろう。

シンガポール出身の子が一人いた。1歳のときしか住んでなくてさほど記憶はないみたいだけど、彼の一言に私は唖然とした。そして恥ずかしくなった。「私が生まれたときに病気にかかっていたんだ。お父さんとお兄ちゃんが高級ホテルに泊まっていたのに、お母さんだけは病院にいた。だから、将来お金を貯めてお母さんを高級ホテルに泊まらせてあげたい」と。私は今までお母さんに何もしてあげられなかった。子供たちに学ぶべきことその4つ目だ。

絵が完成して、子供たちと給食をする時間だった。給食は2002年の札幌の交流プログラムで1回経験したんだけど、そのときは中学校だったので、多少違っていた。毎週、給食担当の子が決まっていて、みんな共同作業で仕事を分担しながら、トレイを運ぶ人と、ご飯を盛るひととかが決まっていてみんな自分が振り分けられた仕事をしていた。給食は日本文化のとてもいいところだと思った。お昼時間に流れる放送とか、食べているときに子供たちに聞かれたなぞなぞとか、なにより子供たちと一緒にご飯が食べること、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

給食が終わって、「デニス先生の会」が始まった(笑)子供たちに色々な質問をされて、感謝の言葉をいただいた。最後に、なぜかみんなサインを求められた。今のサインは価値がないけど、初心を忘れずに子供たちに学ぶべきことを学んで、将来偉い人になって、再び貴重なサインをしてあげたいと思った。

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