プロジェクトYUMEで3月と4月に東京都内の小学校を5軒回って避難所にも4軒(そのうちの2軒に追い出されたけど)行ってきた。プロジェクトYUMEがある程度定着してきて、どうやって次の段階に進めばいいのか考えたときに、大学の台湾人の後輩、ブッシュにある日、「プロジェクトYUMEの写真見たよ。デニスとピーターがやってることに感動した。俺も何か手伝いたいよ」と言われた。

「我々は何をしているには興味がない。なんでそのことをしている、つまりその理由には興味がある。成功した人は、自分がやったことで成功したのでなく、そのことをした理由で成功したのである。」ピーターがある日見せてくれたアメリカの哲学者のビデオでこんなことを言っていた。

子供たちに絵を描いてもらうのは簡単で、特に深い意味はないけれども、プロジェクトYUMEは「絵を描く」という簡単な動作、誰もができることを生かして、「被災した子供たちのため」というより大きい理由で企画したものだからこそ、このプロジェクトを見た人は感動するでしょう。ブッシュもきっとこのプロジェクトの趣旨に共感ができて、1ヵ月半前の私みたいに、自分も何か力になりたいと思ったのだろう。

ブッシュのお父さんは台湾台中市の議員ということで、このプロジェクトに参加していただければ、色々やりやすくなるだろう。幸い、ブッシュのお父さんは快く「参加します!」と答えてくださった。台湾も1999年9月21日に阪神大震災を上回る大きい地震を経験したことある。921事件と名付けられたそのときの大震災は台湾人の心に深く刻まれた。多大な被害を受けたのはもちろん、それより、当時初めて迎えた海外の救助隊が日本の救助隊だった。台湾と日本はずっと仲良しだったが、この事件のあと、台湾の日本への憧れと感謝の気持ちがより一層深くなったといっても過言ではなかろう。

プロジェクトYUMEは東京都内の子供たちに応援メッセージと絵を描いてもらうのだけれども、東京の子供たちは大した被害を受けていないし、地震というものをまだまだ知らないだろうから、応援メッセージを描いてもらっても大した効果は出ないだろう。それより、台湾みたいな、大きい地震を経験した国の人に描いてもらったほうが、気持ちが共感できるため、より説得力があるのではないかと、ブッシュのお父さんに言われた。まさにその通りかもしれない。

ブッシュのお父さんのおかげで、921事件で倒壊した2軒の学校に協力していただくことになって、その新しいアイデアが芽生えた3週間後に、台湾への航空券を購入して、気づいたら飛行機に乗っていました。航空券は自費でお金を出したけど、台湾での宿泊費、交通費、それからほとんどの食事の費用は台中市に出していただくことになった。ボランティアでこのプロジェクトをやっているわけなので、ここまでお金を出していただくなんて本当にありがたいです。

台湾に行く前日に石巻市にいました。大学のボランティア団体と一緒に石巻市に行ってきた(詳しくは前の記事を読んでください)。東京に戻ってきたのが夜の11時半で、寝たのが2時で、翌日の台湾行きの飛行機が7時だったので、2時間睡眠で始発の電車に乗って、急いで空港に向かった。瞬く間に、台北の松山空港に到着して、高速列車で台中に向かっていた。

ピーターとブッシュともう一人の友達(クィンテン)と会って、早速ブッシュのお父さんの事務所に向かいました。色々お話をしてから、ブッシュに学校のほうに連絡してもらいながら、立て看板やバンナーのデザインを考えてすぐ作ってもらうように専門会社に連絡した。こんなに手っ取り早く仕事ができるなんて、さすがプロフェッショナルですね。

今回訪問する学校は軍功小学校と東山中高校です。2回の訪問の流れが一緒で、まず校長先生、議員のあいさつで、それから私のちょっとしたスピーチ、ピーターのスピーチで、最後に子供たちにその場で絵を描いてもらう。

軍功小学校のほうは、子供たちは地震後に生まれたのだから、地震の記憶は全くないのですが、東山中高校の学生たちは地震発生時幼稚園ぐらいの年だったので覚えている人は少なくなかった。国が違ってても、自然災害という恐ろしいもので繋がっている。特に同じ経験をした国からみれば、とても共感できて、更に一丸となる気がするだろう。

これは2軒の学校でしたスピーチです。動画を何度も見たら自分の中国語の微妙なミスが気になってしょうがない(笑)

台湾人は日本のことが大好きだという噂を何度も耳にしたことあるのだけれども、今回の旅で肌で感じた。特に東山中高校のほうでは、イベントに参加するのが強制的ではなく自由参加だったのに、100人近くが集まったという。どういう絵を描くか、あらかじめ用意してきた人も少なくなくて、中でも日本語でのメッセージをインターネットで調べてきた人もいた。その場で「これを日本語で何と言いますか?」って聞かれたりもした。みんな真剣に日本へのメッセージを考えるのを見て、とても感動しました。

2軒の学校から190枚ぐらいの絵が集まったが、共通点はいくつかあることに気付きました。まず、日本と台湾の国(の形)を描く人が多い。日本列島の形をしたキャラクターと台湾の形をしたキャラクターが手をつないだりする絵が何枚かあった。それから、ワンピースをはじめに、アニメのキャラクターを描いた人も多かった。日本のアニメの文化がどれぐらい台湾に進出したかが伺えますね。最後に、「頑張って」や「頑張れ」などといった日本語はみんなが知ってるみたいで、日本語でどう書くを何回も聞かれた。

ただでさえ台湾で活動できるのが嬉しいのに、東山中高校には台中市の市長、それからメディアの人まで来てくださった。本当に光栄である。

校長先生、議員、副市長との写真

ニュースのアナウンサーさん

東山中高校と全体写真

イベントが終わったと思いきや、生徒たちがなぜか囲んできて、サインと写真を求めてきた。ピーターは有名な画家だからサインを求めるのはわかるのだけれども、私は特に何者でもなくてサインをもらってどうするの?って思ってしまった(笑)これぞ、台湾人の魂だなって改めて思いました。結局30分ぐらい経ってまだまだ終わらなくて、生徒たちの授業も始まりそうだったので、紙をテーブルの上に置いておくように指示したが、生徒たちはなかなか聞かなかった。

大量の紙(笑)中国語で名前を書いたのだけれど、中国語の名前をこんなに書くのが初めてだった。手のひらとか、Tシャツにまでサインを求められてびっくりした。別に有名人じゃないけど、その日はちょっと著名人の気分になってしまった(笑)

そのあと、地震記念博物館に行った。博物館には1999年の地震で倒れた学校の校舎がそのまま保存されていた。どこも酷くて見るに足らなかった。軍功小学校の前の校舎にも行ってみたが、地震で倒れた校舎と、今再建された奇麗な新しい校舎とのギャップが大きすぎて感動した。軍功小学校は地震の被害を乗り越えて今の奇麗な校舎ができたので、日本もこうやってより美しい国に再建できる自信がつきました。

地震記念博物館

今回の台湾の旅では色々うまくいったけれど、これからもっともっとやるべきことあるので、プロジェクトYUMEはまだまだ続きます。応援よろしくお願いします!!

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