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これは、今年の春休みに一人でヨーロッパに行ったときに書いたものです。

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(2010年3月18日作成)

今まで台湾、ロンドンとスペインでは順風満帆といっていいほど、旅が順調に進んできたんだが、3日前から旅が急変しちゃいました。

結論から言うと、今生きていて、日本に帰るお金を持っていることが、とても幸いなことなのだ。

月曜日にスペインを出てモロッコに行きました。モロッコはスペインと違って、あらかじめホテルとか、行くところとかを決めたわけじゃなく、あそこに行って一から決めようと思ったのだけど、どれだけ間違いだったのかあとから痛感しました。

モロッコのフェリーターミナルを出て、街中はとても見慣れてないような風景で、何が何だか全然把握せずにひたすら前へ歩いていた。

これからどうすればいいのか全然わからないまま歩いてたら、一人のおじさんに声掛けられました。最初は無視しようと思ったが、「観光客を守る係なのです」 と説明を足したので、足止めて話を聞こうと思った。これからどこに行くかを聞かれて、「まだわからない。とりあえずここから出て周辺を観光したいです。」 と答えたら、「ここは危ないよ。早くホテルを見つけなきゃ。僕がいいところを紹介してあげるよ。」と。

そこからは完全に連れていかれた。

この地域の人は粘り強くくっついてくるとか、悪いホテルとかは鍵がついてないこともあるとか、とにかく色々アドバイスをくれた。そう言いながら、一緒にタクシーに乗ってホテルに連れていかれた。

ホテルにチェックインして荷物を下ろしてから、彼が「これからこの町を案内してあげるよ」と言いだして、「それでは、行きましょう」と促すように言って、またタクシーに乗り込んだ。最初に行ったのが彼の家だった。

彼が娘と息子と奥さんを紹介してくれて、家の中で色々話した。彼がよく観光客を案内するみたいです。観光客の写真とか、彼らが帰国した後に送ってきた手紙とか、も見せてくれた。

「明日カサブランカに行くの?ここの駅からは一日に一便しかないから気をつけてね!しかも朝8時出発だから乗り損ねたら明日まで待たなきゃいけない。」最 初はとっても不安だったけど、貴重なアドバイスをもらって、だんだん彼のことを信じ始めた。そして、家のインターネットを使わせてくれるし、彼の奥さんも 料理を作ってくれると言ってくれた。いい人ではないかと、こんな考えが芽生えた。

「外で安くて汚いものを食べるより、僕が安全なものを食べさせてあげるから」

「モロッコではジェラバーという伝統的な衣装あるから、買ったほうがいいよ。そしたら、街中歩いても人から注目集まらないし、安全だよ。」

「君、日本で一人暮らしなの?だったら、モロッコならではの香辛料をあげるよ。このモロッコの絨毯も。」

「モロッコに来たからには、モロッコの生活を経験してみないとね!」

こうやって、ジェラバーを買わされて、香辛料と絨毯をいただきました。

昼ご飯は彼の奥さんが作ってテーブルまで持ってきてくれた。

お昼食べてから、彼が「じゃ、家内も頑張ってごはん作ってくれたから、35ユーロだけ払えばいい。ジェラバーも35ユーロという激安な値段に抑えられた。香辛料と絨毯はまあ、10ユーロでいいよ。」とびっくりの発言をした。

こんなばかなーーと、最初から予測できた展開なのに、と悔しがってたが、払うしかなかった。結局、香辛料と絨毯を返して、ごはんと衣装のお金だけ払った。

その後、ラクダ乗りに行こうと、タクシーで結構遠くまで連れていかれた。

実際にラクダには乗れたけど、帰ってきたときに、タクシー代と僕への給料として35ユーロ払ってくださいと、要求された。

タクシー代はこんなに高いわけねえだろうと思ったが、彼と運転手の会話は全部アラビア語だったため、何一つわからなかった。

渋々とお金を払ってホテルまで送ってもらった。

お金騙されたから怒るべきなのか、それとも色々アドバイスをもらって案内してもらってお金を払っても感謝すべきなのか、頭がとても混乱してた。

なにより、何もかもがアラビア語で書かれてるし、騙されているかどうか、調べようがなかった。

結局ホテルは結構汚くて、お湯もなくてシャワー浴びれなかった。翌日は朝8時の電車に乗らなきゃと考えるだけでめっちゃ不安になって一晩中眠れなかった。

一晩中眠れなかったおかげで翌日無事早めに駅についた。

1学期で習ったフランス語を使って苦労して、道聞いたり切符買ったりはできた。そして、無事にカサブランカまでのバスに乗れた。

アナウンスとかがなくて、あってもアラビア語だったので、めっちゃ不安だったけど、後ろに座ってる人がとても親切に教えてくれた。バスはある駅までしか送らないから、そこからまた電車に乗らなきゃいけないみたいだった。

結局バス3時間、電車2時間乗って、それから同じく乗ってる乗客に「ここで降りるんですか?」とか「カサブランカにいくのですが、間違いないですよね?」とか聞いたりして、無事カサブランカに着いた。

とりあえず一安心。カサブランカでちょっとだけ観光して早めに空港へ行こうと思った。タクシーは高くても2ユーロしかかからなかったので、タクシー呼んだら、「空港まではこんなちっちゃくて安いタクシーじゃなくて、白いやつしか乗れないんだ」と言われた。

結局、白いタクシーは25ユーロかかった。

騙されたかどうかわからないが、もうとりあえずここから逃げ出したいと思った。

タクシーの運転手同士ではみんなアラビア語で会話してたから、全然わからなくて、もしかして値段の交渉だったかもしれない。こんなに振り回されて怒りでも覚えたが、とにかくこの国から出て安全地帯に連れてってくれ!と願ってた。

こんなトラウマな経験が終わったかと思いきや、フランスに着いたときまたとんでもないことが起きた。

パリの空港についたのは11時過ぎで、空港を出たときは11時半ごろだった。

もう遅いからタクシーに乗ろうと思ってタクシー乗り場に行ったら、「君、タクシー?」とフランス語で聞いてきたので、「はい」って答えたら、「じゃ、こちらへどうぞ。ついて来てください。」と囁いて、歩き出した。

一台の車の前に止まって「かばん渡してくれ」と言いだした。

僕は唖然とした。あれは明らかに僕の知ってる「タクシー」ではなかった。

彼の車に違いない。

そして、このまま乗るとどんなことが起きるかわからない。誘拐されてもおかしくない。色んな場面を想像するだけでぞっとする。恐怖感が体を襲う。

「これはタクシーじゃないだろう」と彼に言って、足早でその場を去った。後ろから聞こえる彼の声を聞き流して歩き続けた。

もう11時40分だったし、バスや電車はまだあるかどうかわからなくてタクシーも信頼できなくなった。どうしよう?!と焦り始めた。

タクシー乗り場を離れて、もう一台のタクシーを止めて、「このホテルに行きたいんですが」と聞いた。

「ここなら、バスでいけるよ!」と教えてくれた。

これほど親切な運転手を見たことなかった。

それから、一人のバスの運転手にバスの乗り場を聞いたら、彼がバスで乗り場まで送ってくれた。そして、ギリギリ最後のバスに乗ってホテルまで無事に到着できた。

まあ、長くなったけど、ここまで読んでくれてありがとう!明日日本に帰ります!!最後の最後にこんなアドベンチャがあるとは(笑)

なにより、今無事でいることに感謝しています!!

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